美味しい酒があれば

毎日

「あれまた食べたいな~」

うちは、2人で夜ご飯を食べる時は家に早く帰ったほうが作る。基本的に平日は私の方が早いことが多いので土日は作ってもらうことが多い。どっちも疲れ切っている時は近所でささっと外食。

夜ご飯のリクエストはある方が嬉しい。(心に余裕、またはやる気があるときに限る)

それが、何度目かのリクエストだと尚嬉しい。

そしてそれが、めちゃくちゃ簡単で、もうレシピも見ずにできるものなら最高に嬉しい。

せっかくだから、他にもすきって言ってたな~って副菜を思い出して2品程作っちゃうくらい嬉しい。

その料理の一つが、長谷川あかりさんのこのレシピ
友達によく参考にしていると教えてもらった長谷川あかりさん。この方のレシピは、日々、自分のために美味しくて優しいご飯を、でもそんなに大変じゃないのがありがたくて教えてもらってから私もめちゃくちゃお世話になっている。

去年のお正月にいただいた剣菱。普段飲むには結構甘めだったので料理用に。

お酒と水を同量いれて、ニンニクと生姜も投入。あとはアルコールを飛ばすために煮るだけ。私は調理酒は塩分濃度が決まってしまっているので、とりあえず安くてもなんでもいいから日本酒を使って、最後に味見くらいで塩をパラパラ。

これが本当に美味しい… そして、多めに作って次の日には醤油と砂糖、あれば八角を足して所謂角煮へ。

てことは!魚や肉の煮物系はとりあえずこの作り方で、あとは食べたい味の調味料を足せばいいんじゃない、?!と気づいた自分、大天才。本当にその通りで毎回美味しいし、いちいちレシピを検索しなくても良い。料理しながらiPhoneのロックを外す作業は地味に鬱陶しい。

ある日パートナーが、仕事終わりに山へ出かけ、友達と鍋をしてくる、泊まってくるとのこと。

はいは~い楽しんで~気をつけて~

と見送った次の日、昨日の写真を嬉しそうに見せてくれる。

「昨日の鍋がめちゃ美味しくてさ、日本酒と水とニンニク入れただけなの」

あれ…?それ、うちでもやってるあのやつやん。

また別の日、私たちの平日の癒し、【きのう何食べた】を見てると、西島さん扮するシロさんが、

「よ~し、今日は鍋だ!」

と、日本酒と水とニンニクで鍋を作り始めた。

んあ?、!そんなポピュラーなレシピだったのか。常夜鍋というらしい。自分大天才、とか思ってたけど、もっと前に大天才の人が居て、割と知られていることだった。そらそうか。

とにかく、こんな簡単に美味しいものが作れるのだから、日本酒を美味しくすればもっと美味しくなるんじゃないか…と企んでいる。

「こないだ山で鍋した時の日本酒、大阪だと、2店舗くらいしか置いてるところないんだよね…買いたいんだけど行く時あるかな…」

パートナーが喋りかけてるのか、聞いて欲しい独り言なのかを絶妙なトーンで放っている。

その辺りに行く時買ってきて欲しいってことかな?と思いつつ、いつもは、え~、じゃあ代わりに今日の洗い物!とかコンビニでアイス買って~と許してもらえる塩梅を探す交換条件を出すのだけれど、今回は

「あ、来週その辺り行くわ、買ってこよか?」

と自ら名乗り出た。重い買い物なのに。

楽しみな限定のたるざけ、にいだしぜんしゅ

飲む方メインでの購入だけど、料理にも使ってみたいな。

来たる年末年始の楽しみに、今は冷蔵庫の薄暗い光の中でひっそりしっかり出番待ちしている。