正月の匂い

毎日

今更、お正月の話。

お正月は唯一、流れてる時間が少しゆっくりに感じる。

空気が澄んでいるからか、なんだかいつもより街がはっきり見えるような気がして
眩い陽射しと、少し冷たい風が吹いてるこの感じが好きだ。

そんな気分に浸った散歩は『ゆず』を再生。牛乳を買いに行く。

普段はそんなに聴かないけど、定期的に訪れる『ゆず』気分。
『ゆず』の良さを再認識し、名曲『友達の唄』を聴きながら文字を打っている。
聴きながら最初から読んでほしいので貼っておくね。
『ゆず』の良さをくらえっ!

そして午後は、いつもはあまり行かない商店街へ。
歩いてる人の頭の中はきっとみんな同じ
新年をいかに楽しく美味しいご飯を食べながら迎えるかだろう。

お正月のご飯って各家庭ごとに「そうそうコレを食べなければ正月じゃないのよ〜」

というような、その家庭ならではの食べ物ってあるよね。

僕の場合(小さい頃)

おばぁちゃんの大根餅と、じじのお雑煮。どっちもお餅。

トップ画像の海鮮丼は関係なくてごめんなさい。
※前日の手巻きパーティーの残り丼スペシャルです。

おばあちゃんは福島で、じじは新潟なのだが、じじが料理を作るのは1年間で正月だけ。
新潟の雑煮はとにかくゴロゴロと大根やら人参やらゴボウ、椎茸、こんにゃく、長ネギなど。

お餅を入れなくてもそれはそれでボリューミーな雑煮。

なぜかいつもじじの雑煮は、最後だ。メインディッシュのようにお節料理の後に出される。蟹よりも後だ。

嬉しそうにパッチを穿いて、腹巻きをしたじじが、雑煮を作っているのが目に浮かぶ。

そろそろ出来上がりそう。

今だから言えるが、その時にはもうお腹いっぱいなのだ。

ふぅ〜〜〜〜ぅと、こたつに入った足を伸ばし、後ろに両手をついていると

嬉しそうに「お餅何個いれる?」と聞きいてくる、じじ。

んー、1個??という家族達。(お腹いっぱい)

じじは不服そうに、一個かよ〜と言いながらお餅を焼く。こんがり焼き上がったお餅を雑煮に乗せてひと煮立ち。

出来上がった雑煮を提供する時の笑顔。それはなんとも嬉しそうで今でも忘れられない。

くるしいお腹をなんとか、ごまかし食べる雑煮。

1年に1度、じじの手料理と思って食べる雑煮。

じじの笑顔を失わせまいと食べる雑煮。

それが、あんまり美味しくない。
美味しくないと言うか味がしない?

きっと全員そう思ってたけど、あの笑顔の前に言えないんだろう。
幼いながら言ってはいけない空気を感じていたことも覚えている。

1年に1回しか作らないし、しょうがないよな〜と思っていたかもしれない。

それでも毎年、なくてはならない雑煮。

だが、おじいちゃんが亡くなってからは誰も作らない新潟風雑煮。
その味を誰も継ぐことなかった。笑

わからないけど、なんか良いよね、この感じ。

あれ、もう2/7だ。

これ年末に書いてたのに気がつけばもう1ヶ月。

早いね。それではまた。